展示のお知らせ:「月煙る」展



月煙る

東京から石垣島へ移り住んで初めての秋、深夜のサンゴ礁に出た。頭上に煌々たる満月が照り映える、大潮の干潮。海ははるか沖まで干上がっていた。
懐中電灯の光にサンゴや海藻の極彩色が浮かぶ。目を覚ました魚がピシャッと飛び跳ね、タコは陰から陰へ音もなく身を滑らせる。
飽くことなく歩き続け、とうとう礁の外縁までやってきた。足もとはストンと落ち込む切り立った崖で、手にした光は海底まで届かない。足がすくむ。すくむと海のただ中に立っている自身をもっとつぶさに感じてみたくなって、灯りのスイッチを切った。
一瞬の完璧な闇の後、白白と煙る月の光の中から影絵のように景色が立ち上がった。


作品展を開きます。
点数はいつもより少なくなりますが、ビジュアルの通り、これまでとは少し異なる表現に取り組んでいます。
場所は東京・銀座の「月のはなれ」。日本初の純国産絵の具をはじめとするオリジナル製品のみを扱っている月光荘画材店のサロンです。

創業100周年を迎えた月光荘画材店が、銀座の雑居ビル屋上にあった倉庫をリノベーションし、昼は風そよぐカフェ、夜は星空の下のバー「月光荘サロン 月のはなれ」をオープンしました。
フランス製ラタンの椅子でくつろげるバルコニー席では、四季を感じられる庭木に囲まれた時間を、店内では毎晩8時からの生演奏を手の届く距離でお楽しみいただけます。

(月のはなれWEBサイト「月のはなれとは」より)

「名物ガンボとクレオール料理」と掲げる通り、料理もお酒もとても美味しいお店です。「作品のご鑑賞のみのご来店も大歓迎」ですので、お気軽にお越しいただけましたら幸いです。(下記概要の注意事項もご覧ください。)


長嶋祐成作品展「月煙る」
●会期:2022年10月24日(月)〜11月6日(日)
10月25日(火)、10月31日(月)はお休みです。
●時間:平日・土=14:00〜23:30(LO22:30)
    日・祝=14:00〜21:00(LO20:00)
10月26日(水)、11月1日(火)は17:00オープンとなります。
●場所:月光荘サロン 月のはなれ(Googleマップ

※貸切等により営業時間が変更となる場合がございます。「月のはなれ」WEBサイトやSNS等で随時更新いたしますので、ご確認をお願いいたします。詳しくは月のはなれ=03-6228-5189までお問い合わせください。
作品のお買い上げは現金のみとなります。
※平日の17時まで、飲食のご提供はお飲み物、名物チキンガンボ、月のレモンケーキのみとなります。
※作品は撮影OKです。
※私の在廊予定は以下の通りです(11/3の営業時間に間違いがあり、修正しました:11/3)。