名蔵アンパルの景色/世界湿地の日に寄せて

名蔵アンパルの景色/世界湿地の日に寄せて


石垣島の南西部、名蔵川の河口に広がる干潟アンパルは、日本最南端のラムサール条約湿地です。
今日2月2日はラムサール条約が1971年の同日に制定されたことを記念しての「世界湿地の日」だということで、私自身のアンパルの写真を振り返ってみました。

景色や生き物の写真を淡々と並べる記事になりますが、ひとつにはそれらがこれからも長く見られるものであってほしいという願いにもとづいています。

私自身、ときどき魚を探してアンパル周辺を歩きますが、1970年代の資料をもとにマングローブ林や小河川を訪れると、ずいぶん様変わりしている=たくさんいると書かれている魚がいなくなっているということがあります。
もちろん、50年近く経っているわけですから、変化はあって当たり前です。人口も増え、私自身も移住者としてますます自然に圧力をかけており、訳知り顔でそれを嘆くのも厚かましい。

ただ、これほど名が知られ愛されてきたアンパルでさえも、もはや守るという意識をことさらに持たねば、気づかぬうちにバランスを失い損なわれうるものなのだと思います。
「世界湿地の日」が、そういうことを改めて思い起こさせてくれました。

ともあれ、以下に連なる写真を「こんなところがあるんだ、こんな生き物がいるんだ」などとご覧いただければ嬉しいです。
そしてよろしければ下記もお目通しいただければと思います。

所与の現状をよしとして受け入れる思考(本ブログの過去記事)
島の名前がつけられたハゼの未来(外部サイト:WWFジャパン)

名蔵大橋の上から眺めるアンパル。大きな台風が過ぎたばかり
ひたひたに水を浮かべた緩やかな干潮のアンパル
ミナミコメツキガニ
リュウキュウコメツキガニ
オキナワハクセンシオマネキ
名蔵水系の小河川のマングローブ帯。一歩ごとに膝上まで腐泥に埋まる
一見汚いように見えて、有機物が無数の生き物を支えているのだと思います
干潮時、水たまりに多数残されているアナジャコの仲間?の脱皮殻
同じく脱皮殻。砂の中にどれだけの生き物が潜んでいるのだろうと想像させられます
干潮時、アンパルの奥まで歩くと干上がって浅く細くなった流れに行き当たる
石垣島で越冬するクロツラヘラサギ?鳥も数多く見られます
多様なフエダイの仲間の子たち。オキフエダイ
ニセクロホシフエダイ
イッテンフエダイ
クロホシフエダイ。石垣島では数が少ないと思います
ミナミフエダイ
夕暮れが近づくアンパル
少しずつ潮が満ち、水たまりがじわじわと大きくなる
潮が満ちてくる。干潟は平らなぶん、わずかに潮位が上がっただけで一気に陸地が小さくなって焦ります
マングローブ林の水たまりに棲むナミハゼ
ナミハゼ
ナミハゼに近い仲間のタヌキハゼ
これも水たまりの泥の中に棲むジャノメハゼ。20センチを超えるまで大きくなる
これも泥がちのところに棲むカスミハゼ
樹上性のコオロギ、ヒルギカネタタキ。日本各地の公園や生垣に棲むカネタタキの美しい色違いのような虫
ツメナガヨコバサミ(ヤドカリ)の足跡に泥が沈殿して模様をなす
同じくツメナガヨコバサミの足跡。美しい
朝焼けのアンパル。潮が満ち、空を映してとてもきれい
日が昇る。アンパルは西に向かって開いているため、日の出は背後の森から
クロダイ属のナンヨウチヌ
同じくクロダイ属のミナミクロダイ。どちらもアンパルにいる
ヒメツバメウオ
日本最小クラスのハゼ、ミツボシゴマハゼ
浅瀬に多くいる愛らしいスナゴハゼ
ウチワハゼ。尾びれがうちわのよう
青い斑点が美しいハスジマハゼ
タナゴモドキ。本来は淡水の緩やかな流れを好むけど、大雨で流されたのか汽水の泥の水たまりにいた
夕暮れ時、潮が満ちて砂地はもう見えない。慌てて帰る

(おわり)