
カジカを釣りに行く
多摩川水系の上流へカジカを釣りに。
箱メガネで水中を覗きつつ、石の隙間を探ってゆく穴釣りが王道のやり方らしい。OKOK、川の穴釣りは石垣島のテンジクカワアナゴ狙いで嫌と言うほどやっているから楽勝、と軽い気持ちで出かけた。
目星をつけていたポイントに到着、さっそく箱メガネを川面に押し付ける。なるほどこれはきれいに見える!順調順調と思いながら竿を準備し、いざ釣り始めてみるとこれが案外難しい。流れに圧されて箱メガネがぐらぐらするし、仕掛けがなびいて箱メガネの視界に入ってこない。水深が浅すぎるとメガネと川底の間に竿先が入らないし、深いと首から提げたカメラが濡れてしまう。そんなこんなで場所を変えつつ、岩にぶつけて折ってしまい半分の長さになった竿で鈍臭く探っていると、ようやく自分のやり方とカジカの居場所がフィットしはじめたのか、たまに穴の中で餌にじゃれつくのが見えるようになった。でもうまく針がかりしない。



石垣島の河川中上流域のテンジクカワアナゴなら、餌と見るや穴から飛び出してきてくれるし、それで針がかりしなくても再び餌を落とせば何度でも食いついてくる。でもカジカは警戒心が強いのか、一度釣り損ねるとそれきり食わなくなってしまう。

住処の好みもカジカの方がシビアに思えた。穴や物陰ならどこでもというテンジクカワアナゴと異なり、縦にある程度深さがあり、中で横方向に展開がある(つまり奥まで見通せる単純な縦穴ではない)のを好むよう。穴釣りはとにかく穴選びがキモで、狙う魚に応じて好みの穴を嗅ぎつける嗅覚が重要になる。




* * *
中腰で箱メガネと竿を構え、穴を探り続けてくたびれてきた頃にようやく一尾。


トウヨシノボリも釣れた。

満足して切り上げ。今回はミミズを餌にしたのだけれど、イクラを使うのが王道らしい。たしかにその方が食いがよかったかも。またどこか違う川で試してみたい。
※奥多摩でのカジカ釣りには漁期があり、遊漁券の購入が必要です。もし釣行される際は奥多摩漁協のサイトでご確認ください。