展示のお知らせ:「THE FISH 魚に導かれて」


毎度ながら直前のご案内で恐縮なのですが、神戸で展示を行います。

「THE FISH 魚に導かれて」

●期間:2025年2月21日(金)〜4月13日(日)
●場所:AQUARIUM × ART átoa (アトア)2階 MARINE NOTE(MAP
●時間:10:00〜19:00(最終入場 18:30)
●料金:アトアへの入館料が必要です。大人=2,600円 小学生=1,500円 幼児(3歳以上)=500円
※営業時間・入館料は変更される場合があります。

2020年に刊行された著書『THE FISH 魚と出会う図鑑』(河出書房新社)の章立てを再度用い、〈世界〉と他者のあり方を考える構成となっています。今回の展示の「ご挨拶文」を投稿の最後に転記しますが、この私自身の動機にかかわらず、お越しくださる皆様には思い思いにご覧いただけましたら幸いです。

また、同展示のイベントとして下記を予定しています。

●トークライブ:2月22日(土)11:00〜
今回の展示のテーマや、作品制作についてお話させていただきます。

●サイン本お渡し会:2月22日(土)11:30〜13:00/14:00〜16:00
会場内でお買い上げいただいた書籍『THE FISH 魚と出会う図鑑』にイラストサインをお入れさせていただきます。

直前のご案内になりましたが、お越しいただけましたら幸いです。


人は誰もが、世界地図とは異なる自分だけの〈世界〉を持っています。自らが生き、足を運び、意識を向けるたびにそれに従った形で立ち現れる〈世界〉。

僕の〈世界〉は魚に導かれたものです。たとえば東京湾の泥干潟の片隅で小さなハゼをすくい、それがボルネオのマングローブ林の水たまりに息づくハゼと分類上のきょうだいであると知る。そのとき、世界地図上では何ら関係ないふたつの地点が、僕の中では明確な意味を持って繋がります。

自分の〈世界〉をつぶさにたどるために絵を描いています。それは自己の内側への沈潜でありながら、同時に、すべての他者にもきっと同じようにこの愛すべき〈世界〉があることを確かめてゆく営みでもあります。 そんな思考の下に著した『THE FISH 魚と出会う図鑑』(2020年)の構成をいま一度用いて、魚の絵から〈世界〉と他者のあり方に思いを馳せてみたいと思います。