個展「Days In a Tank」展のお知らせ
“Days In a Tank”
小学生の頃、真夜中の海で、年老いたキチヌを釣った。
初めて「大物」と呼べる魚を手にして、何より印象に残ったのは、ゴツゴツとゆがんだ尾びれだった。
命あるものに流れた時間は、その痕跡を他のどこにもない形で体へと刻みつける。
その事実に再び打たれたのは、大人になって訪れたとある水族館でのことだった。
すり減ったひれ。老いとともに曲がった背中。あるいは、まるまると肥えて張りつめた胴。
けっして規模が大きいとは言えないその水族館で、魚たち個々の姿が生々しく物語るのは、かれらが大切に飼われてきた日々と、そこに愛を注いできた人々の思いだった。
魚と人に流れた時間−−ありったけの敬意のアンテナを伸ばして、それをつかみたい。
長嶋祐成
2018年最後の個展のお知らせです。
10月20日(土)〜28日(日)、場所は東京・北品川のギャラリー201さん(地図)。
期間中休廊日なし、時間は各日12時〜19時です。
私はずっと在廊しています。
また初日の20日にはレセプションを行います。
時間は18時〜20時半、入場無料です。どなたでもご遠慮なくお気軽にお越しください。
土曜日の夜ですからいろいろとご予定もおありかと思いますが、おいしい料理とお酒をご用意してお待ちしています。