真摯な日々を積み重ねる——イシガキパイヌキバラヨシノボリ飼育開始記念セレモニー

真摯な日々を積み重ねる——イシガキパイヌキバラヨシノボリ飼育開始記念セレモニー


去る12月14日、石垣島の名蔵小中学校で行われた「イシガキパイヌキバラヨシノボリ 飼育開始記念セレモニー」に列席してきました。

イシガキパイヌキバラヨシノボリは石垣島にのみ生息する希少な固有亜種で、開発等の影響により生息地が減少し、絶滅が危惧されています。
保全の一環として沖縄本島の美ら海水族館で飼育・繁殖された個体の一部が、生まれ故郷にほど近い名蔵小中学校に「里帰り」し、引き続き累代飼育・系統保存に取り組まれることになりました。

セレモニーで展示された個体。雌雄ペアでよく泳ぎ回っていました
理科室に設置された水槽の中の個体

セレモニーでは専門家の方々による「出前授業」が行われ、飼育と繁殖についても美ら海水族館の方からマニュアル付きのレクチャーがありました。

イシガキパイヌキバラヨシノボリの生体とともに私が描いた絵も展示されました。4月に美ら海水族館を訪れた際、バックヤードで見せていただいた個体をモデルにしたものです。
この原画ならびにB5カードが、名蔵地区でなされようとしているゴルフリゾート開発に異を唱えるクラウドファンディングの返礼品のひとつになりました。(ご支援くださった皆さま、本当にありがとうございました。)

クラウドファンディングの返礼品のB5カード(を額装したもの)
原画

セレモニーに参加された小中学校の生徒の皆さんが専門家の方々の言葉に真剣に耳を傾け、また問いかけには口々に答える、その主体性ある姿がとても印象的でした。
私も絵に込めた思いをお話しさせていただいたのですが、こちらに目を向け、時にうなずきながら聞いてくださるのがとても嬉しかったです。

こうした真摯な思いとともに積み重ねられる日々が、よりよい今日を作っていくのだということを改めて思い知った一日でした。

生徒の皆さんによってきれいに整えられた会場